淀川アーバンキャンプ
DATA
場所 | : | 大阪市淀川区 |
---|---|---|
期間 | : | 2015年-2018年 |
発注 | : | 大阪商工会議所・国土交通省近畿地方整備局 |
河川空間の新しい魅力をつくるために
淀川の新たな賑わいづくりに向けた社会実験「淀川アーバンキャンプ」を4年間実施しました。淀川がもつポテンシャル。それは、都心部なのに広々とした空や、梅田のビル群を背景に、シジミ採りができる干潟、見渡す限りのヨシ原が広がるような、都心のなかの自然。
誰もが知っている淀川ですが、そんな魅力を知っている人は少ないのが実情で、そんな素敵な場所を‟魅せる“プロモーションから淀川アーバンキャンプを始めました。
常に新しいことに挑戦し、更新していく
選りすぐりの少数プログラムで世界観をつくった初年度からステップアップした2年目は、公募による出店者のマルシェ形式をとりました。さらに、3年目はマルシェに加え、事業者による長期的な利用を検討するために約100日間の出店や、都心のなかの自然を満喫してもらうために子ども向けの宿泊体験も行いました。4年目は、好評だった泊まるプログラムを中心に開催し、空間設計や広報デザインと、今後の事業者による運営を見据えて、公募事業者へ現場運営のノウハウを共有しました。
魅力をより多くの方へ届けるデザイン
淀川アーバンキャンプでは、ただのアンケートではなく、参加者やまちの方にも楽しんでもらえるような調査の方法をとりました。いくら場に魅力があっても、それを堅苦しい方法でしか伝えていなければ魅力は届かないと思っているからです。
デザインは信頼できるデザイン会社と協力し、空間デザインはデザイン性を高く保ちつつも、屋外にはつきものの悪天候に立ち向かうため、運びやすさ・組み立てやすさを兼ね備えたオリジナルのテントやテーブルなどを制作してもらい、広報物ひとつにしても、何度も話し合いを重ねながら分かりやすさと紙媒体としての面白さをデザイン性と両立してもらいました。